子どもの乳歯が抜けた際、どのように対処すればよいのでしょうか。
以前は、子どもの乳歯が抜けると、上の歯は埋めたり、床下に投げ入れたりし、下の歯は屋根に投げていたことがありました。
しかし、現代ではそのような場所が限られ、多くの家庭では抜けた乳歯を保存するか捨てるかという選択が迫られています。
抜けた乳歯を保存するための「乳歯ケース」があり、価格帯も安価なものから、ギフトとして送ることができる少々高価なものまでさまざまです。
生ごみと一緒にゴミ箱に捨てるのは躊躇される一方で、大切に取っておいてもその後の処理に困ることもあります。
子どもの抜けた歯について、どのように扱うべきかについて考察してみました。
乳歯の保存って気持ち悪いの?
小さな子どもが失った乳歯には特に特別な感情が湧きません。
これは自分の子供の歯であるためでもあり、1〜2本くらいであれば「まあ、歯だな」と軽く考えることが一般的です。
ただし、抜けた乳歯をすべて取って保存しておくと、保存状態によっては気持ち悪い恐怖を感じることもあるでしょう。
乳歯を乳歯ケースに入れるか、投げさせるか迷ってる。でも歯の保管って普通に考えたら気持ち悪いよな…。
— 豆腐✐雑多垢 (@gnonrek__) July 6, 2023
抜けた乳歯を確か今でも保管してあるはずなんだけど、虫歯だった奥歯は抜けてから数年経ってもなお臭かったんだよな。思い出しただけでも気持ち悪いし今もあるなら捨ててしまいたいところだ
— 鯖ちゃん (@Chan_Lulu_BE5) February 13, 2022
乳歯の保存は清潔に行うべき
白く小さな歯は「愛らしい」と感じられますが、黄ばんでいたり黒ずんでいると、自分の子供の歯でも少し気持ち悪い気がします。
歯を長期間保存する場合は、徹底的に洗浄・消毒することが重要です。
保存容器や歯に虫やカビが発生することも実際に報告されています。
取り出して見ることは滅多にありませんが、それでもやはり美しい状態で保存しておきたいと思います。
乳歯を保存しておく理由とは?
乳歯を大切に保存する理由は複数あります。
- 将来の治療に使用するため
- 思い出として保管する
歯髄細胞のために保管する
「抜けた歯は捨てないで」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
歯の神経(歯髄細胞)を保管しておくことで、将来何かの治療に活かせる可能性があるため、歯を軽率に捨てるべきではないとされています。
この際に重要なのは、抜けてから時間が経過していないことと、歯が清潔であることです。
自然に抜けた歯や自宅で保存していた歯では、活用が難しい可能性が高まります。
歯髄幹細胞バンクの提携歯科医院で抜歯し、適切な処理と保管をしてもらう必要があります。単に家でケースに保管するだけでは有効ではないと考えられます。
科学や医学の進展により、自宅保存の歯も活用できる可能性があるかもしれませんが、期待は控えめが良いでしょう。
歯髄幹細胞バンクに預ける場合、10年間の保管には10万円以上の費用がかかるため、軽率に預けるのはなかなかハードルが高いと言えそうです。
思い出として保管する
へその緒と同じように、子供の抜けた乳歯も大切に保管したくなります。
子供が大人になっても、自分の子供時代の歯をもらっても特に嬉しくないので、それを子供のために取っておくわけではありません。
むしろ、親である自分自身のために取っておきたいのです!
一般的に、父親はあまり興味がないとされますが、母親は子供の小さい頃のものを大切に保管することがあります。へその緒や初めての髪の毛のカット、そして乳歯もその一環です。
これらを保存しておく理由は、自分が亡くなった際に一緒に火葬するためです。保存している間に考えが変わる可能性もありますが、子供の歯が抜ける年齢の時は何でもかんでも取っておきたくなるものではないでしょうか。
乳歯ケースは必要ないのか?
思い出として乳歯を保存する場合、その後の取り扱いにも考慮する必要があります。
保存していても何をすれば良いか分からない場合、自分や子供がそれを必要としない場合は、単に捨てることになります。
ケースを購入して保存したのに、必要のない状況になると残念な気持ちになります。
オススメは、へその緒と一緒に最初に抜けた歯だけを保管することです。1本だけならケースも必要なく、もし他の誰かが処理することになっても気分的な不快さはほぼないのではないかと考えられます。
まとめ:乳歯の保存って気持ち悪い?乳歯ケースは必要なし?子供の抜けた歯を保管しておく理由とは
子供の抜けた乳歯はどうすればいいかについてご紹介しました。
「1本だけ残す」というのは個人の意見であり、すべての歯を丁寧に保存することも非常に良い方法だと考えます。
「残す」と決めた人が最終的な処分まで責任を持てるなら、全ての歯をケースに入れたり、口の模型を作ることも問題ありません。
昭和から平成にかけては、庭や家の近くに投げるだけで抜けた歯を処理できた時代であったため、それは何気に便利な時代だったのかもしれません。
歯は簡単に土に還るものではなさそうなのに、見かけたことがないため非常に不思議です。
知らないだけで、実家の屋根に登ったら歯が転がっているかもしれませんね。少しホラーですが…。