若い世代へのバトンタッチが難しく、自治会に参加してくれる人が見つからないと感じる方も多いでしょう。
最近の若者は自治会への関心が低く、ゴミ当番を怠る人も増えています。他の地域の自治会はどのように機能しているのか気になりますね。
寂しい気持ちもありますが、自治会を続けるかどうかを考えるべきなのでしょうか。
自治会がなくなるとどうなるのか、どんな影響があるのかも気になります。
実際には、自治会が廃止された地域も存在しています。
この記事では、自治会がなくなるとどうなる?解散した場合のデメリットを紹介します。
同時に、自治会を完全に廃止・解散するのではなく、縮小して小規模に維持する方法についても説明しますね。
自治会や町内会を廃止したケース。解散するデメリットとは?
自治会や町内会が廃止されたケースは、日本全国に広く存在しています。
会長の不在や、開催イベントへの参加者不足、または自治会への入会者が急減するなど、さまざまな原因により、各自治会や町内会が厳しい状況に立たされています。
では、町内会や自治会がなくなるとどうなるのか、どのようなデメリットが生じるのでしょうか?
地域のイベントや住民同士のつながりが希薄化する
最初のデメリットは、地域でのイベントがなくなることです。
これまで自治会や町内会で企画されていた夏の盆踊りや冬のどんと焼きなどのイベントは当然ながら消滅します。
一部の人々にとっては、近所付き合いが煩わしく感じられているため、会合や打ち合わせ、イベントの準備や買い出しがなくなることはメリットとなります。
ただし、これには裏返しで、町内の顔や人柄を知るチャンスがなくなり、近所の人が歩いていても誰かを識別できず、挨拶ができなくなる可能性もあります。
このような状況では、地域のつながりが薄れ、それが防犯上のデメリットとなることも考えられます。
防犯や防災のための地域協力が難しくなる
2つ目のデメリットは、防犯や防災において地域全体での協力が失われることです。
これまで町内会が主催していた、地域の警察や消防を招いての防犯活動や防災訓練も行われなくなります。
「自助・共助・公助」という言葉がありますが、自治会の解散によって、災害時に近所の人々が助け合う(共助)機会が減少し、特に地震や台風などの災害時には、近隣住民からの支援が得られない可能性が高まります。
これは自治会の解散が大きな懸念材料となります。
防犯灯の管理や費用が個人の負担となる
3つ目のデメリットは、地域の私道に設置された防犯灯の管理が、今後は各住民の負担となることです。
これまで自治会や町内会がまとめて電気代を支払い、電球の交換作業を請け負っていました。
これに気づいていなかった人も多いかもしれませんが、今後は各住民がそれぞれの私道の防犯灯を管理し、メンテナンスに関する費用を負担することとなります。
回覧板・掲示板がなくなる
4つ目のデメリットは、自治会や町内会の回覧板が廃止され、地域の掲示板も消失することです。
現代ではインターネットで情報を得ることが一般的となり、不便を感じる人は少ないでしょう。
しかし、依然としてインターネットを使用しない年配の方々も存在するため、情報の収集手段が限られてしまいます。
ゴミ出しのマナーが低下し衛生面でのリスクが生じる
5つ目のデメリットは、ゴミ集積所の管理が各利用者に委ねられることです。
以前は、ゴミ出しのマナーに問題があれば、自治会や町内会に相談できました。多くの地域では、ゴミ当番を設けて清潔に管理していたことでしょう。
しかし、これからは当事者同士でその責任を担うこととなります。
持ち回りの仕事や役員の減少は、独身や共働きの世帯にとっては魅力的かもしれませんが、自らが「当事者」となった際には、他からの助けを期待できないというデメリットも考えられます。
これ以外にも、自治会や町内会がなくなった場合の様々な問題や困難が各地域で発生する可能性があります。全てを無くすことが困難な事態を招くことも考慮されるべきです。
解散ではなく縮小を!自治会の新しい形とは?
自治会や町内会が手間だと感じるときは、解散ではなく縮小を考えてみましょう。
自治会や町内会の活動内容を見直し、最低限に抑えることが、継続と維持の鍵となります。
町内会や自治会が嫌なところと言えば、役員が回ってくることでしょうね。
集金、会議の出席、ゴミ当番、挨拶運動、防犯パトロール、お祭りの係りなど…
一度に全てを辞めることは難しくても、徐々に縮小することは可能です。役員の活動を見直し、できるだけ負担を減らすよう努めましょう。
回覧板も、共働きや留守がちの家庭では煩わしいものです。お年寄りも今ではスマホを持っていたりしますね。連絡先としてLINEやメールアドレスを教えてもらい、回覧板を一斉送信で済ますのも一つの方法です。
ゴミ当番も具体的な規定を設け、できるだけその任務を軽減することが賢明です。
お互いに決められたルールを守ることで、回収漏れを防ぎ、ゴミ当番の負担を軽減できます。
長らく自治会や町内会で活動してきた方たちにとっては、解散は嫌だけども、縮小も寂しいと感じることでしょう。
ただし、時代や価値観が急速に変わる中で、自治会だけが変わらないのは不自然ですね。
役員の負担を減らして、自治会を維持しましょう。
まとめ:自治会がなくなるとどうなる?解散する、廃止するデメリットを紹介!
自治会がなくなるとどうなる?について紹介しました。
自治会や町内会には面倒な側面があると感じることが多くありますね。
近隣住民から「自治会を辞めようか?」という声も出てくるかもしれません。そのため、ますます解散を検討してもよいと思われることもあります。
しかしながら、自治会や町内会がないと不便な面も存在します。これらを継続させるためには、縮小が重要です。
活動を最低限に抑え、できるだけ負担を減らすのが、現代に適した対策と言えるでしょう。